ヘアダイブラシをハサミと同じ価値のあるツールに… utakataヘアダイブラシ HAIR COLORING TOOL製作所 吉川様オンラインインタビュー
2024/02/28
株式会社ナカムラです。
今回は、『HAIR COLORING TOOL製作所』
代表 吉川様にお話を伺い、utakataヘアダイブラシの制作過程や製品のこだわりについてオンラインインタビューを行いました。
utakataヘアダイブラシをご愛顧いただいている方も、気になっている方も必見の内容になります!
HAIR COLORING TOOL製作所の代表であり、ご自身もカラーリストとして活躍する吉川様から、utakataヘアダイブラシの製作に至る経緯についてお話を伺いました。
utakataヘアダイブラシの制作に至るきっかけは、従来のヘアダイブラシは他の美容ツールと比べて種類が少なく、自身が求めるクオリティの商品が市場になかったことがきっかけでした。
質の良いヘアダイブラシが何故少ないのか?理由を考えた結果、ヘアダイブラシはサービスで提供されることもあり、値段も安く
「ヘアダイブラシは貰えるもの」
「安いヘアダイブラシをサロンで大量購入して使う」
というイメージから、品質も低いものが多いのでは?と感じられたそうです。
ものによってはバリが残り、お客様に不快に感じられてしまう為、ご自身では削って使用されていたそうです。
※バリ
樹脂(プラスチック)成形における「バリ」とは、成形不良の一種です。 金型(雄型・雌型)の合わせ面(パーティングライン・分割線)の隙間や突き出しピンなどに溶融樹脂が入り込んで、そのまま固化した形状不良のことです。
そんな業界の風習やイメージを変える為にも、自身のニーズに合った製品を求めて、よりこだわりのある製品を作りたいとの思いから、utakataヘアダイブラシの製作がスタートしました。
初めに製作されたのは『utakataヘアダイブラシ(リタッチ用・小さめヘッド)』これは吉川様が自分自身が使いたいと思い、制作したブラシでした。
吉川様のサロンでは白髪染めのお客様が多く、2週間に1回のペースで来店されることもあるそうです。そのため、1cmも伸びていない箇所に塗布する繊細な作業を行う為のブラシが必要でした。
この『utakataヘアダイブラシ』は、白髪染めのリタッチや細かいブリーチ作業に適しており、好評を博しています。
utakataヘアダイブラシは基本的なヘアダイブラシとしての構造・軸は他社製品とは変わりませんが、ヘアダイブラシとしての軸を崩さない中で高品質な製品を制作しています。
金型も高品質なメーカーを使用され、プラスチックの原材料から一つずつ丁寧に全て日本で制作されるメイドインジャパン商品です。
utakataヘアダイブラシの特徴であるマーブルカラーは1つ1つのutakataヘアダイブラシで模様が違い、個々の変化が楽しめるように採用されています。
またヘアダイブラシ自体がサロン単位での購入が多いため消耗品のイメージがあるため、utakataヘアダイブラシは美容師様にとって特別な1本になるように、1本1本が異なる模様のマーブルカラーが採用されています。
ヘアダイブラシはハサミ同様に美容師として単価を作る要素があり、カット=ハサミ、カラー=ヘアダイブラシのイメージで、ヘアダイブラシをハサミのように特別なツールとして持っていただきたいという考えがあります。
テール部分
utakataヘアダイブラシは職人さんが手作業でバリを削り、テール部分の細さにもこだわりって設計されています。白髪染めのリタッチでは縦スライスや横スライスを行う際に100以上のスライスが必要となりますが、utakataヘアダイブラシは頭皮への刺激を最小限に抑え、滑らかな動きを実現し、お客様へ不快感を与えないように作られています。
ブラシ部分
ブラシ部分も頭皮への刺激を考慮し、毛先を細くする両テーパーの加工を施しています。
PPTという素材を使用し、コシがありつつも肌に優しいブラシに仕上げています。
※両テーパー
径が先端に向かって傾斜している(細くなっている)形状。 先端に対して片側のみが傾斜する片テーパーに対して、両テーパーと呼ぶこともあります。
utakataヘアダイブラシ完成まで
utakataヘアダイブラシは約1年かかりで選定され完成しました。
基本の軸は崩さず、日本人の使い慣れたサイズや角度を大切にし、コーム部分は少しラウンドさせてリタッチ作業にも適した形状にしています。支点や重心のバランスにもこだわり、使いやすさとデザイン性を兼ね備えた製品となっています。
utakataヘアダイブラシが発売された後、お客様の声を元に改良を加えたのが『utakataヘアダイブラシ++』です。小さい作業に向いていたutakataヘアダイブラシに対し、大きく塗りたいという要望やコームの改良要望に応える形で新たに製作されました。
コームの粗さ
『utakataヘアダイブラシ++』では他社製品よりも粗い設定とし、1本1本のコームを細くしているため、コームとしても使いやすい特徴があります。
テール部分
テール部分は『utakataヘアダイブラシ』よりも若干細く設定されています。
ブラシ部分
細かい作業に適したブラシの長さや、大きな作業に適したブラシの太さなど、ブラシ部分も改良されています。
『utakataヘアダイブラシ++かため』は、毛をより硬く設定した商品です。
毛先はテーパー加工が施され、肌に優しく、使いやすさを追求した仕上がりです。
色に関しては、「黒単色で欲しい!」というお客様の意見も取り入れて”まっくろ”の単色が選択されました。
今後の展望
今後も様々なお客様の要望に応えるために、新しいラインナップの追加や色のバリエーションを増やしたりと、マイナーチェンジを行っていく予定です。
最後にutakataヘアダイブラシを制作するにあたり、吉川様の願いと業界に対する想いを伺うことができました。
utakataは代表の吉川様が30代後半から制作を始め、現在は6~7年目に入ります。
現在1人でサロンを経営しており、美容師をしているだけだと将来的に需要が減少してしまう可能性も考えられます。
そのため、美容業界に何か自分なりの貢献や、残せるものがあるのではないか?と考えるようになったそうです。
美容業界における改善点や貢献できることを模索する中で、「ヘアダイブラシは貰うものではなく、購入するものに変えていく」という発想に至りました。
このアイデアが業界の常識を変え、美容業界の活性化や変革をもたらす可能性があると感じたのです。
自らにそのような使命感を見出し、「貰うから買う」への転換を促すことで、1人1人がご自身のマイヘアダイブラシを持つ流れを生み出したいと考えるようになりました。
utakataの製品は、特定の告知をしているわけではありません。
むしろ、美容師様からの口コミによって広がってきました。
ご購入頂いた美容師様がutakataヘアダイブラシの品質の高さに感動し、吉川様が今まで口頭で伝えてきた思いが人々に伝わり、その思いが製品にも込められて伝わっていったと感じています。
SNSを中心に美容師様に人気を獲得しているutakataヘアダイブラシ『HAIR COLORING TOOL製作所』代表、吉川様より制作過程やこだわりポイントをお伺いできました!!
当たり前のように使用するヘアダイブラシ、近年ブリーチワークや、ハイトーンカラーの需要が高まることにより、より良い品質のプロフェッショナルツールが求められるようになってきていると感じております。
製品制作のこだわりはもちろん、制作の想いにあった
ヘアダイブラシはハサミ同様に美容師として単価を作る要素
・カット=ハサミ
・カラー=ヘアダイブラシ
このようにヘアダイブラシをハサミのように美容師として大切なツールとして使用していただきたいという思いが自然と全国のカラーリストに広がっているのではないかなと感じました。
また本記事では割愛しますが、実際に制作するにおいても大変な苦労をされており、1本の特別なヘアダイブラシを制作したい!という熱量が色々な人の気持ちを動かし、支持されているのかなと思います。
今後、HAIR COLORING TOOL製作所 吉川様とutakataヘアダイブラシがより美容師様に支持され、世界中で求められるツールとして育ち続けていくことを願っております。
株式会社ナカムラでもutakataヘアダイブラシ各商品を取り揃えております。
気になる方は株式会社ナカムラまでお問い合わせください!!